肌は老化するのでしょうか?
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過去、今日のように化粧品が豊富でなかった頃の女性の肌は、実に生き生きとしていました。
ところが、次第に外国の化学万能主義が化粧品にもどんどん取り入れられ、その結果、女性の肌にはいろいろなトラブルが発生しはじめました。
この化学万能主義を背後で支えてきた考え方が、「皮膚は老化していく」。
そこからいつしか「年をとればシミや小ジワが出来るのは当たり前」と信じ込まれるようになったわけです。たしかに、いつも日光にさらされている顔や首、手足などの肌は、年齢に応じて小ジワやシミが目立つようになるのが実情であり、誰もがそれを「年相応の肌」と信じて疑いません。
しかし、そうでしょうか?本当に肌は年齢とともに老化していくのでしょうか。ご自分の肌をチェックしてみてください。いつも衣服に覆われている胸やお腹などの部分には、小ジワやシミなどはあまり目立たないはずです。
私たちの肌は、一般に信じられているほど、極端に老化するものではないのです。
もちろん、年齢を重ねるに従ってそれなりに衰えてはいきますが、肌の老化は年齢によるものだけでなく、"肌の角質肥厚" という原因からきている面が多分にあるのです。
私たちの肌は自力で『美肌』になれる
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私たちの身体は、本来、自力で病気、怪我などのトラブルを解決し、常に健康状態に保つことができるようにつくられています。肌についても同様です。
ですから、本来的にいえば、肌は、外部から何かを与えなくても、自力で正常な状態に保ち続けることが可能だということになります。皮膚医学では表皮について次のように言われています。「人間の皮膚の表面は皮脂膜で覆われていますが、この膜はすぐ下の角質層とともに、水や脂を含んで皮膚を保護する働きをもっています。これを"保護膜"と呼んでいて、外からの刺激に対する防御となります。
また、表皮に含まれるメラニンは、紫外線の刺激から守ってくれます。
つまり、人間の皮膚は、空気が乾燥したり、日差しが強くなったり、多少環境が変化しようとも、自力でうまく調節できるような仕組みになっているのです」と。カツウラのスキンケアは、こうした肌が持つ美しくなろうとする力を引き出す手助けをすることであり、その力を引き出せば誰もが美しい肌になれるのです。
私たちの肌は生まれつき美しくなろうとする力を持っています
角質層が美肌を守る
角質層の厚さは約0.02mm。
この非常にうすい層には、紫外線やアレルゲンなどの外部刺激から肌内部を守るバリア機能があります。
バリア機能が働くには角質層に20~25%の水分が必要で、汗と皮脂がつくる『皮脂膜』、豊富なアミノ酸を含む『NMF』、セラミドが
主成分の『細胞間脂質』が角質層の内外でこの水分を保っています。
角質層は、さまざまな外部刺激から美肌を守る盾なのです。
肌のトラブルは角質肥厚から始まります
紫外線や摩擦などの外部刺激を過度に受けると、体を守るために角質層が厚くなります。これを角質肥厚といいます。
角質肥厚が起こるとバリア機能は崩れて角質層の水分が不足し、肌の乾燥、くすみ、ニキビになりやすくなります。
さらに、ターンオーバー(新陳代謝)が乱れてシミを招きます。
角質肥厚は体を守る働きであると同時に、さまざまな肌トラブルの原因にもなるのです。